当社では、VSC*1の次の世代を担う車両運動制御の理想の姿を目指し、トヨタ自動車と共同で、VDIM*2と呼ばれるシステムを開発しました。
従来のABS*3、TCS*4、VSCは、それぞれ車両の限界付近で制御を開始する安全装置として機能していたため、安定性は確保されているものの、時としてドライバーに違和感を与えることもありました。VDIMでは、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作量に基づきドライバが望む車の動きを実現するように、駆動力、ブレーキ、ステアリングを統合制御します。タイヤの負担を最小限に抑えることにより、危険を回避しつつ最大の運動性能が発揮され、どんな状況においても快適な走行が維持できるようになりました。