当社の柴田祐貴らが行った研究が ACS SUSTAINABLE RESOURCE MANAGEMENT に掲載されました。

 

電気自動車や再生可能エネルギーの普及に伴い、リチウムイオン電池の需要が増加しています。こうした中、製造時のCO2排出や資源消費を抑えるため、劣化電池をできるだけ再利用することが重要となっています。当社ではこれまでに、回復剤を注入して電池容量を回復する技術を開発し、その有効性を示してきました。一方で、従来の回復剤は追加の定電圧処理が必要であるなどの理由から、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池への適用が難しいという課題がありました。

 

本研究では、フルオレンを用いた新しい回復剤により、容量低下を模擬したLFP電池の容量を新品セルに近い水準まで回復できることを実証しました。さらに、回復剤が反応後に安定なフルオレンへ戻ることを明らかにしました。

 

この技術のさらなる高度化により、LFP電池の長期活用が進み、電池のライフサイクル全体でのCO2排出削減や資源節約への貢献が期待されます。

 

 

タイトル: Fluorene-Based Capacity Recovery Reagent for LiFePO4 Batteries

著者: Shibata, Y., Mikita, R., Kondo H

掲載誌: ACS SUSTAINABLE RESOURCE MANAGEMENT

掲載日: 2025年11月27日

https://doi.org/10.1021/acssusresmgt.5c00405