EVモータの小型高速化に伴い、潤滑不足による焼き付きを起こさない設計技術が求められています。私たちは、機械摺動部で生じるナノオーダーの微小な摩擦・摩耗現象(トライボロジー)に着目し、その現象解明と最適設計を目指した実験・解析・材料探索に取り組んでいます。その一例として、透明体で製作した軸受に蛍光剤入り潤滑油を流し、高速フラッシュ光によって、高速回転状態の軸受内部の油流れと油膜厚さを観察する新たな試験技術を構築しました~{※1}。それに加えて、実機表面の接触状態をシミュレーションで再現する普遍的な方法論や、モデルベース設計で実用的に扱うための、統計論に基づく新たな接触モデルの構築にも取り組んでいます。
※1:株式会社ジェイテクトとの共同開発
高速軸受の潤滑現象の可視化