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PROJECT 4

ヒトが幸せを感じる空間を
デザインする

人々の価値観の多様化、世の中のWell-Being※1に関する意識の向上が進む中、ヒトに寄り添うモノづくり・コトづくりが求められています。例えば、ヒトがより快適に過ごせるモビリティ空間や、健康維持に加え創造力を最大限に発揮できるような生活・オフィス空間を生み出すと共に、人とロボットが協働する将来の作業空間においては、年齢や身体能力が異なる多様な人々がより安心し働き甲斐をもって活躍できる機会を創出することが大切だと考えています。

私たちは長年蓄積したヒトの挙動を再現する筋骨格モデル(THUMS®)※2を基盤として、脳神経系、感覚器、呼吸循環器系などを統合することで、人々の感情や心身の状態が評価可能なデジタルヒューマンモデルの確立を進め、さまざまな場面におけるヒト中心の空間設計や製品設計に応用していきます。さらにはコミュニケーションを促進する人への“働きかけ”をデザインすることで、知的生産性を向上させる技術の開発にも取り組んでいきます。

※1:Well-Being:人が心・身体・社会的にもより良い状態
※2:トヨタ自動車株式会社との共同開発

主なテーマ

動く、感じる人体をデジタル空間に生み出す

筋骨格、脳神経系、感覚器、呼吸循環器系を数理モデル化し、それらを連成したデジタルヒューマンモデルを構築しています。これにより筋骨格運動に伴う身体負荷や、ストレスによって影響を受ける呼吸、心拍、血圧の変化などを予測することで、身体や心理状態の推定を実現することを目指しています。また本モデルをプラットフォームとしたさまざまな実証実験を通して得られた実験データに基づきモデルのアップデートをはかっていきます。

身体・心理状態を推定するデジタルヒューマンモデル

移動の身体メカニズムを解明し心を動かすモビリティ空間を具現化する

私たちがこれまでに培ってきた車両運動に関するシミュレーションモデルを用い、さまざまな走行状況における運転に特有な振動や視覚刺激の変化を再現すると共に、感覚器や神経系の解析によって得られた知覚モデルを用いて、人々が車室内で感じる疲労感や酔いなどを推定する技術に取り組んでいます。仮想空間上でさまざまな運転状況や車室内での活動シーンを再現することで、乗員の快適性を満足する車室空間の設計指針を確立し、移動の楽しさや安心感を向上させることを目指します。

仮想走行空間の再現による人間の心身状態の推定と車室空間の設計イメージ

人々の自然と社会との関わりを紐解き協働空間を創り出す

温湿度や照明条件などの環境条件と、空気中に含まれる微生物や化学物質などの空気質が、身体や感情にどのように作用するかを解明することで、快適性を高めて健康を維持・向上する空間の実現を目指します。さらには人々の社会的な関係性を円滑にしたり、コミュニケーションを促進する、人への“働きかけ”をデザインすることで、知的生産性の向上にも寄与する空間設計論の確立にも取り組んでいきます。※3
※3:トヨタ自動車株式会社との共同開発

環境条件や空気質のデザインに基づく生産性を高めるオフィス空間の実現イメージ

要素技術

生体医工学,感性情報学,認知脳科学,知覚情報処理,機械力学/メカトロニクス,ヒューマンインタフェース/インタラクション,知能情報処理,システムゲノム科学,生体計測,実験心理学,応用微生物学,植物分子/生理科学

プロジェクト

PROJECT

PRESENTATION

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