当社の論文がNature Communicationsに掲載
当社の陣内亮典らによる「燃料電池内における高酸素透過アイオノマの役割」に関する論文が、 Nature Communicationsに掲載されました。
カソード電極触媒中のアイオノマに環状の分子構造を組み込むことで、発電性能が向上することが知られています。本論文では、電気化学解析・シミュレーションを用いることで、アイオノマが触媒近傍の酸素輸送と触媒反応を促進させることを明らかにしました。これにより、アイオノマ分子設計や電極構造設計が燃料電池の更なる高性能化にとって重要であることが示されました。
本論文は、Nature CommunicationsのEnergy分野にてEditor’s Highlightsに選ばれました。
http://www.nature.com/collections/dmmhtcypsc
タイトル:The role of oxygen-permeable ionomer for polymer electrolyte fuel cells
著者:Ryosuke Jinnouchi, Kenji Kudo, Kensaku Kodama, Naoki Kitano, Takahisa Suzuki, Saori Minami, Kazuma Shinozaki, Naoki Hasegawa & Akihiro Shinohara
掲載誌:Nature Communications
掲載日:2021年8月16日
https://doi.org/10.1038/s41467-021-25301-3