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当社の論文がACS Applied Energy Materialsに掲載

当社の牧村嘉也らがトヨタ自動車と共同で行った「リチウムイオン二次電池用5 V級高電位正極材料」に関する論文が ACS Applied Energy Materials に掲載されました。

カーボンニュートラルの実現に向けて、蓄電技術の要としてリチウムイオン二次電池に注目が集まっています。この電池の基本性能は、使用する電極材料とくに正極材料によって決まります。正極材料として3.7 Vの作動電圧を示すニッケル系層状酸化物が広く用いられていますが、本研究では電池の基本性能として高エネルギー密度だけでなく高出力との両立を目指し、正極材料の中でもっとも電極電位が高い5 V級正極材料に着目しました。本論文では、スピネル型構造を持つ5 V級正極材料の充放電反応メカニズムと電極抵抗に相関関係があることを見出し、材料の合成・改質を通して反応メカニズムを大きく変化させることにより顕著な抵抗低減を実現しました。この成果によりリチウムイオン二次電池のさらなる高性能化が期待されます。

タイトル: Improved Kinetics in Spinel-related 5 V Positive Electrode Materials by Changing Lithium Insertion Schemes for Lithium-ion Batteries
著者: Makimura, Y., Niitani, K., Goto, I., Tsujiko, A., Oka, H., Nonaka, T., Abe, T.
掲載誌: ACS Applied Energy Materials
掲載日: 2022年 9月 25日
https://doi.org/10.1021/acsaem.2c01721

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