ITSC 2022に採択
当社の大脇崇史と町田貴史が行った「道路ネットワークの自動生成」に関する研究が 2022 IEEE International Conference on Intelligent Transportation Systems(ITSC)に採択され、発表を行いました。
近年、自動運転システム開発や都市設計などにおいて、実在する都市の特徴を持つ仮想の道路ネットワークを活用したいというニーズが高まっています。本研究は都市スケールの道路ネットワークを自動生成する手法を提案しました。提案手法では、交差点に接続する道路の部分的な形状から残りの道路の形状を予測する深層学習モデルを繰り返し用います。道路ネットワークは、交差点はノード、道路はリンクにそれぞれ対応させたグラフとして表現されます。道路で囲まれた街区の属性をリンク属性として保持し、街区を構成するリンク属性を集約して街区属性を決定することで、従来研究では困難であった街区属性も含めて生成することが可能になりました。提案手法を用いることで、学習に用いた都市の道路ネットワーク全体を高精度に再現することや、部分的に類似性を持った多様な道路ネットワークを生成することが可能であることを実証しました。本成果は、生成した道路ネットワークを用いたシミュレーションによる自動運転システムの動作検証や、街づくりにおける道路ネットワークの設計支援に貢献することが期待されます。
タイトル: Road Network Generation with City Block Attributes Using Link Attribute Aggregation
発表者: Owaki, T., Machida, T.
発表の場: 2022 IEEE International Conference on Intelligent Transportation Systems
発表日: 2022年 10月 5日
https://doi.org/10.1109/ITSC55140.2022.9921784