当社の論文がMaterials & Designに掲載

当社の富田直らが行った「折り紙メタマテリアルを用いたエネルギー吸収構造」に関する論文が Materials & Design に掲載されました。

モビリティの使用方法の多様化に伴い、さまざまな衝突シチュエーションで効率的にエネルギーを吸収する技術が求められています。本研究では、折り紙構造の折り角によって変形モードが切り替わるメタマテリアル特性を利用し、エネルギー吸収量を広範囲に制御することを提案しました。3Dプリンタで造形したメタマテリアル構造体を圧縮試験にかけて変形挙動や荷重を評価した結果、効率的なエネルギー吸収形態を維持しながら、折り畳みによってエネルギー吸収量を制御できることを実証しました。本技術は、板の曲げ加工による安価で高性能なエネルギー吸収構造体へ発展し、安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献することが期待されます。

タイトル: Origami-inspired Metamaterials with Switchable Energy Absorption Based on Bifurcated Motions of a Tachi-Miura Polyhedron
著者: Tomita, S., Shimanuki, K., Nishigaki, H., Oyama, S., Sasagawa, T., Murai, D., Umemoto, K.
掲載誌: Materials & Design
掲載日: 2022年12月13日
https://doi.org/10.1016/j.matdes.2022.111497