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CO2をCOへと電解する高効率・高耐久性を兼ね備えた新たな分子触媒システム

当社の佐藤俊介らが行った研究が Science Advances に掲載されました。

化石資源の枯渇および地球温暖化への解決策の一つとして、CO2を有用な資源へと変換する技術が注目されています。CO2を電気化学的にCOなどの有用物質に変換する技術である「CO2電解」もその一つで、世界中で活発に研究が進められています。一方で、エネルギー変換効率が悪いという課題も知られており、実用化に向けたハードルになっています。
本研究では、新たなCO2還元触媒であるコバルト錯体を合成しました。この触媒と、反応を補助するカリウムなどのアルカリ金属塩を組み合わせることで、これまで困難だった高いエネルギー変換効率と耐久性を両立させたCO2電解反応に成功しました。具体的には、100mA/cm2の反応電流に対して、世界最高となるエネルギー変換効率約70%を記録しました。本研究は、太陽電池などから得られる再生可能エネルギーを効率よく利用し、CO2を変換する技術への応用が期待されます。

タイトル: Enhanced Performance of Molecular Electrocatalysts for CO2 Reduction in a Flow Cell Following K+ Addition
著者: Sato, S., Sekizawa, K., Shirai, S., Sakamoto, N., Morikawa, T.
掲載誌: Science Advances
掲載日: 2023年11月8日
https://doi.org/10.1126/sciadv.adh9986

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