第71回大河内記念賞を受賞
当社の研究者が、第71回大河内記念賞を受賞しました(詳細はこちら)。
受賞業績:電動車向け小型・低損失逆導通IGBTの開発及び高効率製造
当社受賞者:山下侑佑
自動車の電動化には、バッテリーの直流電流を交流に変換するインバータが必要です。インバータには、バッテリーの直流電流を交流に変換するためのIGBTというスイッチと、電気の流れを整えるダイオードというパワー半導体が用いられています。これらを一体化した逆導通IGBT(RC-IGBT)では、IGBTとダイオードのエネルギー損失を同時に低減することが困難でした。
そこでトヨタグループの研究開発にて、当社受賞者が中心となり、エネルギー損失の同時低減を可能にするSMA※ 構造を考案しました。そして、小型・低損失と高効率化製造を実現したデンソーの新型RC-IGBTに、このSMA構造が採用されました。
※ Schottky and Multi-layered Anode

デンソー ウエハ製造部 室長 志賀 智英、
(元)デンソー EHV 電子設計部 課長 妹尾 賢、
当社 山下 侑佑、デンソー パワーデバイス技術部 担当係長 野間 誠二
大河内賞は、「生産のための科学技術の振興」を目的に創設され、生産工学、生産技術にかかる研究開発において卓越した業績をあげた研究者、企業等に対して、公益財団法人大河内記念会より贈賞されるものです(詳細はこちら)。