メッセージ

実際技術と学術研究がつねに共に

豊田自動織機の創業者である豊田佐吉、トヨタ自動車工業の創業者である豊田喜一郎は、 実際技術と学術研究が表裏一体であることをつねに意識していました。創業当時、産業で国に報いる、 産業報国を謳うトヨタにとって、裏打ちとなる学術研究が非常に重要であり、いかなる事業環境においてもつねに事業の脇に置き、 経営者でありながら、生涯、研究に情熱を注ぎました。トヨタグループの分担のもとに設立された豊田中央研究所は、 産業を作るという企業連合の中に存在しており、これからも変わらない位置づけです。

代表取締役CEO 古賀伸彦-写真

代表取締役CEO 古賀伸彦

この実際技術と学術研究の意識は、トヨタグループ各社との連携で培った自動車研究の経験と、機械・材料・電気・システムなど幅広い研究分野の研究者を有し、性能や品質を可視化する高度分析・計測技術や、原理をモデル化したシミュレーション技術を強みとする研究所を形作ってきました。応用研究として、触媒やセンサ、パワーデバイス、モノづくりという、どの時代にも必要な技術を蓄積してきています。

代表取締役所長兼CRO 中西広吉-写真

代表取締役所長兼CRO 中西広吉

新しい領域へチャレンジ

1970年代以降、トヨタグループの柱であった自動車事業を発展させるため、当社でも自動車の研究に重きがありました。 そして今、トヨタ自動車はモビリティカンパニーへ変革し、そのプラットフォームとしてWoven Cityという街構想を出しています。 この変革のためには、当社の研究領域を、機械、材料、電気、通信などの従来の領域に加え、 バイオ・ヒューマン、数理、社会システムなど、未来を創る領域まで拡げる必要があります。

新しい領域へチャレンジ 写真01

この変革において当社が果たすべき役割は、これからの自動車の姿であるCASEへの対応と、SDGs、その中でもカーボンニュートラルと、 素材や設計の見直しが求められるサーキュラーエコノミーに貢献する技術の提供です。 またWell-beingのため人に働きかけ、能力の拡張化をめざすデジタルヒューマン技術、 これからの街のインフラ構築で使われる技術、 さらにこれから求められる科学や工学にもとづいた新しい汎用的な基盤技術を、トヨタグループを通じて社会に提供していきます。 例えば1970年代から培ってきた触媒技術を排ガス浄化から電池やエネルギー変換、衛生分野へと発展させ実用化を進めています。 また、新しいセンシング技術や計算技術として、量子エレクトロニクスやデータサイエンスをトヨタグループで強化するよう取り組んでいます。

新しい領域へチャレンジ 写真02

ネットワークと俊敏さ

幅広い研究領域に取り組んでいくには人のネットワークが必要となります。一人ひとりがあらゆる壁を越え、 つながり合い、失敗から学び、改善することができる、敏捷性のあるネットワークを作ることが大切です。 私たちはそういうことに長けた人、喜びを感じられる人に集まってもらいたい、そういう人たちが楽しく仕事ができるフィールドをここに作っていきます。

当社の活動に、ご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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