PROJECT 2
サステナブルな
循環型モビリティ社会を実現する
資源の枯渇リスクや、製品の大量廃棄による環境悪化などこれまでの大量生産・大量消費型の経済社会活動を見直す動きが世界的に加速しています。これまで自動車業界においてもリサイクル材や生分解性プラスチックの活用や、解体に配慮した構造を取り入れるなどの取り組みを行ってきました。一方、持続可能社会を実現するためには従来の取り組みに加え、資源や製品の付加価値の最大化を図りつつ、カーボンニュートラルの視点も取り入れた、より環境負荷の少ない資源循環型社会の実現を目指す必要があります。
この大きなチャレンジに対する取り組みの一例として、私たちは材料設計・生産の段階における生物由来の素材への転換や、部品の劣化・摩耗を抑える長寿命化技術などの開発を行っています。また車載で用いられていた劣化の程度が異なる電池をつないで大容量の電池として再利用する技術や、リサイクル時に不純物を酸化除去する高品位化技術など循環型モノづくりにおいてキーとなる要素技術の蓄積を進めています。さらにはCO2の排出に留まらず、資源制約・リユース・リサイクルを含めた環境影響と経済が両立するさまざまなシナリオを評価するためのモデル構築など、ライフサイクル全体での資源の循環に必要な取り組みも行っています。