統合したシステムモデルから最適な糸口を導き出す
燃料電池車両は多くの部品から構成される複雑なシステムのため、効率やコスト、耐久性など様々な要件を背反なく満たす成立案を見出すことが困難です。私たちは燃料電池性能、劣化特性、電力制御特性を一つのモデル内で連成させることで、車両の走行条件から、総コストや製造時のCO2排出量などの性能評価値の計算を素早く行うことが可能なモデルベースの設計手法を構築しました。これによりモビリティの使われ方や製品要求から、発電特性の要求値や要素開発目標までを一気通貫に最適化することが可能になりました。今後広く他機関とも連携し、車両だけでなく車両以外のモビリティへの展開も目指します。
