研究ハブ機能

研究ハブ機能について

私たちの研究は将来の自動車研究に加えて、モビリティを活用した社会課題解決のための研究へとその対象を拡げつつあります。それに伴い幅広い学術分野との融合や新しい研究課題へのチャレンジを始めています。

私たちはサイエンスとエンジニアリングとを一体となって推進する研究機関として、社会や産業から求められる課題と最先端の学術動向に基づいて研究シナリオを立案し、取り組むべき研究課題を設定しています。それに基づき、トヨタグループをはじめ様々な大学や研究開発機関と連携することで、これからの時代に求められる研究力や有用な知見を蓄積していくことを目指しています。そしてこのような取り組みを通して培った技術は、トヨタグループを通じて社会実装へと着実につなげていきます。

これらを実現する上でカギとなる、研究ネットワークのさらなる拡大のため、社会実装に向けた産学官との連携や、海外の大学や研究機関への研究者の派遣、新しい技術領域を切り拓く学術・異分野連携、世界でも有数の技術と設備を備える外部機関との連携などに取り組んでいます。
今後も、将来に必要とされる技術を、外部研究機関との連携を通じて創出し、社会に貢献していきます。

研究ハブ機能と外部連携の取り組み

社会実装促進

産学官の様々なステークホルダーとアライアンスを組み、先端技術の社会実装を加速するための研究や仕組みづくりを進めています。

カーボンニュートラル

産業技術総合研究所

画像提供:©国立研究開発法人産業技術総合研究所

当社とトヨタ自動車は、国内最大級の国立研究機関である産業技術総合研究所と連携し、エネルギー・環境領域における先端技術開発の加速と実用化に向けた共同研究を推進しています。カーボンニュートラルの実現に向けて、「エネルギーシナリオの構築」や「カーボンニュートラルと経済合理性を両立する街のエネルギーネットワークの構築」「水素を『作る、運ぶ、使う』ための要素技術の開発」などに取り組んでいます。

燃料電池

FC-Cubic

画像提供:FC-Cubic

FC-Cubicは複数の企業や大学などが加盟する技術研究組合です。燃料電池システムの開発を支える共通基盤的な研究の推進を目的とし、学術界と産業界との橋渡しや評価解析技術の開発・評価支援等を行っています。当社はFC-Cubicとともに、日本の燃料電池技術開発ロードマップづくりに参画するなど、日本の燃料電池技術の発展に貢献することを目指しています。

異分野融合・学術連携促進

研究機関同士のシナジーにより挑戦的な研究課題への取り組みや、異分野融合による新たな技術の創出を目指しています。

量子デバイス

QUP(量⼦場計測システム国際拠点)

画像提供:高エネルギー加速器研究機構

QUPは高エネルギー加速器研究機構(KEK)に立ち上げられ、文部科学省が推進する世界トップレベルの研究拠点プログラムに採択された国際研究拠点です。当社社員がPI(研究代表者)として参加し、量子場が作り出す力(カシミール力)の制御理論などの研究に取り組んでいます。当社技術の素粒子計測への応用や量子効果の産業応用を目指しています。

パワーデバイス

豊田中研GaNパワーデバイス産学協同研究部門

画像提供:名古屋大学未来材料・システム研究所(C-TEFs)

名古屋大学内に産学共同研究部門を開設し、当社社員が特任教授となって研究を推進しています。トヨタグループと名古屋大学との連携を通じて、次世代半導体デバイス(GaN)の研究開発の加速を目指しています。

基盤技術強化

外部の研究機関が有する最先端の大型研究設備を利用し、原子スケールでの現象の解明や量子ビームを活用した分析技術などの基盤技術を強化しています。

量子ビーム解析

J-PARC(⼤強度陽⼦加速器施設)

画像提供:J-PARCセンター

J-PARCは幅広い分野の最先端研究を行うための陽子加速器群と実験施設群です。運営する高エネルギー加速器研究機構(KEK)、日本原子力研究開発機構(JAEA)、総合科学研究機構(CROSS)と連携し、高強度中性子ビームを用いた非破壊解析技術の高度化などに取り組んでいます。

SPring-8(⼤型放射光施設)

SPring-8は世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設で、 2009年に当社専用のビームラインを建設しました。運営する理化学研究所、高輝度光科学研究センター(JASRI)と連携し、部材内部の状態を計測・可視化するオリジナル技術の構築に取り組んでいます。

研究者育成

海外の大学などに研究者を派遣することで、世界のトップ研究者や研究チームとの交流を通じた、世界レベルの研究ネットワークの構築や人材の育成に取り組んでいます。

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