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マイクロ電池の電極構造を自動最適化

当社の宮本開任がToyota Research Institute of North America(TRINA)にてバッファロー大学と共同で行った研究が Journal of Power Sources に掲載されました。本研究はトヨタ自動車株式会社 未来創生センターの協力を得て実施されました。

ウェアラブルデバイスのように長時間使用される小型デバイスを安定して動作させるために、マイクロ電池と呼ばれる極小サイズの電池の高性能化が求められています。
限られたサイズで性能を最大化するためには、三次元的な電極構造を持つ三次元電池が有望視されていますが、どのような電極形状が最適なのかが明らかではありませんでした。そこで研究チームは、人工知能を用いた電池構造生成法と機械学習による性能予測モデルを組み合わせた、三次元電池の自動最適化技術を開発しました。本技術を使用することで、従来の電池の性能を凌駕する三次元電池をデザインすることに成功しました。この技術は、さまざまな小型デバイスの要件に合わせた、オーダーメイドの電池開発につながることが期待されます。

タイトル: Data-driven Optimization of 3D Battery Design
著者: Miyamoto, K., Broderick, SR., Rajan, K.
掲載誌: Journal of Power Sources
掲載日: 2022年4月28日
https://doi.org/10.1016/j.jpowsour.2022.231473

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