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放射光オペランド測定技術を用いてリチウムイオン電池の副反応を定量化

当社の岡秀亮らが行った研究が Journal of Power Sources に掲載されました。

リチウムイオン電池は、正極と負極の間でリチウムイオンをキャッチボールすることで、電流を流して充放電を行うデバイスです。電池がどのような条件下で使われるかということと正負極での副反応の関係を明らかにすることは、電池の車載利用を拡大するうえで重要な知見となります。本論文では、大型放射光施設SPring-8内に設置した当社独自の豊田ビームラインにて、オペランド測定技術と電気化学解析を組み合わせることにより通常範囲を超えた温度/電圧における正負極での副反応を定量化することができました。本成果は、リチウムイオン電池をより長く、より安全に使用するための電池の設計や制御に役立つ技術となることが期待されます。

タイトル: Quantification of Side Reactions in Lithium-ion Batteries during Overcharging at Elevated Temperatures
著者: Oka, H., Nonaka, T., Kondo, Y., Makimura, Y.
掲載誌: Journal of Power Sources
掲載日: 2023年7月5日
https://doi.org/10.1016/j.jpowsour.2023.233387

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