当社の論文がACS Applied Materials & Interfaces に掲載
当社の東相吾らが行った「抗菌性光吸収不織布を用いた太陽光水蒸留技術」に関する論文が、ACS Appplied Materials & Interfaces に掲載されました。
人々の生活に欠かせない清浄な水を確保するため、太陽光を使って海水などの水を蒸留して純水を作る技術が注目を集めています。断続的に照射される太陽光で蒸留を可能にするためには、素早く光を熱に変換する光吸収体が必要となります。
本研究では、AgとCu2Oのナノ粒子が相互に結合した超軽量な不織布を光吸収体として広い波長域での太陽光吸収を実現することで、従来にない急速な温度上昇を達成しました。また抗菌性を持つAgを構成素材とすることで、蒸留した水蒸気中に黄色ブドウ球菌や肺炎レンサ球菌といった雑菌が含まれるリスクを回避できる実験結果が得られました。安心で安価な水の供給に本研究が貢献することが期待されます。
タイトル: Rapid Solar Heating of Antimicrobial Ag and Cu2O Nanostructured Plasmonic Textile for Clean Water Production
著者: Higashi, S., Matsui, T., Beniya, A.
掲載誌: ACS Applied Materials & Interfaces
掲載日: 2022年8月23日
https://doi.org/10.1021/acsami.2c09298