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部品数が多い複雑な製品に対応した分解モデル生成アルゴリズム

当社の岩瀬識が行った研究が International Journal of Production Research に掲載されました。

持続可能な社会の実現に向けて、部品の交換やリサイクルのために分解のしやすさを考慮したモノづくりが求められています。このためには、分解や解体のしやすさの指標となる「易解体性」を評価することが必要ですが、従来は部品数が少なく構造がシンプルな対象しか取り扱えませんでした。これは、計算機を用いて部品を取り外す過程を検討していくと、その組合せ数が指数関数的に増加し、組合せ爆発に至るためです。

本研究では、多くの工業製品がモジュール(あるいはサブ・アセンブリ)と呼ばれる、複数の部品が集まった単位で構成されていることに着目しました。ハイパー・グラフ理論によるアプローチを適用し、各部品をノード、部品の集まりであるモジュールをハイパー・エッジとして表現することで、個々のモジュールを一つの部品として取り扱うことが容易になり、組合せ数を大幅に減らすことに成功しました。本研究成果は多くの部品から成る複雑な対象の分解モデルの構築を可能にするもので、易解体性を向上させた製品設計への貢献が期待されます。

タイトル: AND/OR Graph Generation for Disassembly Analysis: Deeply-nested Subassemblies Represented by a Hypergraph
著者: Iwase, S.
掲載誌: International Journal of Production Research
掲載日: 2024年11月5日
https://doi.org/10.1080/00207543.2024.2416560

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