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AIの提案トーンが人の意思決定に及ぼす影響の実証研究

当社の大社綾乃らが東京大学と共同で行った研究が ACM CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI 2025) に採択され、発表を行いました。

AIが私たちの意思決定を支援する場面は年々増えています。映画の推薦といった日常的な場面はもちろん、法律や金融などの専門分野でもAIが「どれを選ぶべきか」を提案するケースもが増加しています。従来の研究では、AIの提案の正確さや根拠に着目されてきましたが、AIの「伝え方」が人の判断に与える影響については、これまで十分に検討されていませんでした。

本研究では、AIが行う提案において、同じ内容でも異なるトーン(カジュアル、フォーマル、権威的など)で伝えた場合に、人の意思決定がどう変わるかを実験的に調査しました。その結果、トーンによって判断が変化するだけでなく、年齢や性格といったユーザ属性によって影響が異なることが明らかになりました。

この成果は、AIが人の意思決定を支援する際には、「正しさ」だけでなく「伝え方」も設計すべきであることを示しています。信頼できる意思決定支援AIや対話型AIの実現に向けた、重要な知見となると期待されます。

タイトル: Do Expressions Change Decisions? Exploring the Impact of AI's Explanation Tone on Decision-Making
著者: Okoso, A., Yang, M., Baba, Y.
掲載誌: CHI’ 2025
掲載日: 2025年4月28日
https://doi.org/10.1145/3706598.3713744

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