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土壌中のリチウムを植物で回収-刈り取り不要の新手法を開発​

当社の八百川律子らが行った研究が Environmental Science & Technology に掲載されました。​

​電気自動車の普及に伴い、リチウム需要は急増しています。その一方で、採掘残土や廃棄電池などに由来するリチウムの土壌汚染が、新たな環境問題として懸念されています。土壌中のリチウムを回収し、資源として再利用する技術として、植物による金属蓄積能力を活用する手法があります。しかし従来の手法では、植物体に蓄積した金属を回収するために刈り取りや焼却が必要で、エネルギーやコストの面に課題がありました。また植物体に蓄積したリチウムを効率よく回収する方法もいまだ確立されていません。 ​

本研究では、 塩分に強い植物であるローズグラスに着目し、葉の表面から分泌される塩を回収することで、土壌中のリチウムを集める新しい方法を提案しました。植物の根が土壌中のリチウムを溶かして吸収し、葉の塩腺から高濃度で排出することを実験的に示しています。この技術は、植物を刈り取らずにリチウムを回収できる点が特長です。将来、環境への負荷を抑えたリチウム循環や資源回収技術としての活用が期待されます。​

タイトル: Sustainable Recovery of Lithium from Contaminated Soil through Halophyte Salt Excretion​
著者: Yaokawa, R., Sugimoto, H., Kosaka, S., Nonaka, T., Kitagawa-Yogo, R.​
掲載誌: Environmental Science & Technology
掲載日: 2025年5月20日​
https://doi.org/10.1021/acs.est.5c03574

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