代表的な研究成果

新歯型理論の構築と応用展開

自動車には駆動系や操舵系などに様々な種類の歯車が使われ、各歯車には、燃費と快適性の面から高い伝達効率と静粛性が要求されます。従来の歯車設計では、歯切り法で決まる既存の基本歯形をベースに、損失や起振力の解析を行い、基本歯形を微小修整することにより試行錯誤で性能改善を図ってきました。
当社では、理想歯形をより合理的に具現化するため、目標性能から最適歯形を自動創生する新たな歯形理論の研究を進めてきました(図1)。音・振動性能については、歯形の幾何学と動力学理論を統合した逆問題解法を考案しました。これにより起振力ゼロや組付ロバスト性を実現する最適歯形の設計法を具現化し、ハイポイドギヤなど各種歯車の性能革新に展開しています(図2)。

図1. 新理論の特徴 図2. ハイポイドギヤへの応用

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