代表的な研究成果

リチウム二次電池のメモリー効果発見

従来生じないとされてきたリチウム二次電池のメモリー効果を、世界で初めて発見しました。図は充電深度(SOC*1)50% におけるメモリー効果による電圧変化の “こぶ” を示しています(図中矢印部)。これは部分充放電(図中青線)後の充電時(赤線)に観測され、前の部分充放電のSOCを通過する時に“あたかもそのSOCを記憶しているように”発生します。このメモリー効果による電圧変化はニッカド電池やニッケル水素電池に比べ遥かに小さいものの、現象を正しく理解、予測することで電池のSOC推定をより正確に行うことができ、リチウム二次電池の効率的かつ安全な利用に貢献できると考えられます。
本成果は、共同研究先のPaul Scherrer Institutと連名で、2013年英科学誌「Nature Materials」に掲載されました。

  • *1 SOC : State of Charge
充電深度50%でのメモリー効果

[関連資料]

トピックス

論文

“Memory effect in a lithium-ion battery”, Nature Materials, Vol. 12 (2013), pp. 569–575 (DOI:doi:10.1038/nmat3623)


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