Diversity & Inclusion

多様な人材の活躍 輝く女性:Case4 企画運営部門マネージャ
羽田優子

1992年、事務職入社
給与・福利厚生・出張などを扱う人事部門のマネージャとして、15人のメンバを束ねる
高校3年生の娘と夫との3人家族

仕事を続けるのを、ごく普通のこととして

豊田中研で育児休職制度が設立されると同時に入社しました。当時の採用担当者が女性で、その颯爽とした姿が入社を決意した理由の1つです。その頃はまだまだ結婚や出産をきっかけに退職する女性も多かった時代でしたが、私はライフプランを自分で設計していきたいと考えていましたので、夫婦二人が仕事を続けることをごく普通のことと考えていました。先輩たちが仕事と子育てを両立できるよう開拓してきた中で、結婚・出産という時期を迎えることができたことは、大変ありがたく、今でも感謝しています。

常に外へ目を向ける

入社以来、人事・採用・教育に関する業務に携わってきました。その中で私にとって転機と言えるのは、教育制度の在り方を考える議論に加わった時です。当時の上司は研究者でキャリア採用の方でした。他の業界のことにも知見が深く、人脈も豊か。常々「会社だけでなく、外を見るように」と指導していただきました。私の仕事ぶりはまだまだ未熟だったと思いますが、あるべき姿を考えていく「企画型の仕事」へ従事した経験は、その後のキャリアの財産となり、「外へ」という意識は今も私の心に残っています。

子育てとの両立

妊娠中から復職後の働き方をシミュレーションし、預け先は自宅付近ではなく、職場の近くにある保育園を選びました。その保育園は出産前でも入園申込みが可能でしたので、復職までの段取りは順調でした。ただ、やはり子育てとの両立には、急病への対応など時間のやりくりに苦労が伴いました。そんな中でも、子どもがSOSのサインを出した時は見逃さず、彼女が求めたときにはしっかり接することが大切と思い過ごしてきました。夫はもちろん、両親だけではなく、地域のサポート制度など、利用できるものすべてを頼ってきました。そんな娘も今、高校3年生です。

今、マネージャとして

長く仕事を続ける中で、「プロフェッショナル」と「マネージャ」との分岐点が訪れました。周囲を見渡すと、今まで私を指導してくれた上司が去っていく10年後、20年後を考えざるを得なくなります。その時の私は、少し先まで見通した自分の役割を考え、これからはマネージャとして与えられた職務を遂行していく時期なのだと認識するようになりました。
企画運営部門は社内外のニーズに耳を傾け、他部署との連携も必要な仕事のため、個人が時間の裁量を取りにくい面もありますが、チームで協力し合う体制を作ることが必要だと考えています。標準時間内でいかに効率よく仕事をしていくか。生産性の向上を目指せるチーム作りが私の課題です。

当事者意識を大切に

仕事に対しては、常に当事者意識を持つことが大切であると考えています。自分の領分に線を引かず、まずはやってみる、それを信条としてきました。ほめられる時ばかりではなく、失敗も成功も経験するかもしれませんが、その経験のすべてが自分の成長につながっていきます。場数を踏むことでブラッシュアップされ、周囲からの信頼も得られていくものです。役割を限定せず、別の視点から仕事を眺めてみることが成長につながると考えています。「それは私がやること」という思いを、責任感と共に持ち続けたいと思っています。

(2016年2月作成)

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