Diversity & Inclusion

仕事と育児・介護の両立支援制度:Case2 事務系総合職 マネージャ
藤村眞理子

2006年、技師職入社
知的財産の権利化・管理・活用を担う知財活用グループのマネージャとして、8名のメンバを束ねる
小学校3年生と4歳の娘、夫との4人家族

夫の海外転勤に伴い、一度は退社

豊田中研に入社する以前、メーカーで研究職として働いていた際に、特許権の重要性を強く感じました。『知的財産』を専門にして働きたいとの想いを強く抱き、縁あって豊田中研の『知的財産』を扱う部署への転職が叶いました。私が所属する知財統括室知財活用グループでの主な仕事は、研究者が生み出した発明を権利化、管理、活用すること。埋もれている発明を発掘することから始まるものもあります。
入社6年目、他の会社に勤める夫が海外へ転勤することになりました。1人目を産み、育児休職から復帰して数年たった頃でした。付いていくかどうか迷いはありましたが、海外生活が自分にとってプラスの経験になるのではないかと思い、退職して、夫に付いてアメリカに移り住みました。アメリカにいる間に弁理士の資格を取得、2人目を妊娠・出産。弁理士の資格を取得した理由は、豊田中研にいた6年間で知的財産管理の面白さを感じ、その分野でのキャリアアップと再就職活動に必要だろうという考えからでした。
再び豊田中研に入社することが決まり、夫よりも1年早く帰国。当時5歳と1歳、娘2人との3人の生活が始まりました。

仕事の状態を「見える化」することを意識

再び豊田中研で働きはじめて数カ月後、上の娘が10日間入院することになりました。会社の制度を最大限活用し、看護休暇と両親のサポートで何とか乗り切りましたが、この時ばかりは焦りましたね。どうすれば同じグループの皆さんへの迷惑を最小限に抑えられるかを考えました。
知財活用グループでの仕事は、研究分野ごとに担当が決められています。そのため、自分が何の仕事をしているのか周りには見えづらいこともあります。だからこそ、自分が進めている仕事は、ファイルを見ればその仕事がどんな進捗状況にあるのか分かるようにしています。子どもが急病で急いで帰らないといけない、仕事を休まなくてはいけない、そんな時に「ファイルを見てもらえれば分かるから」と言える状態をつくっておくことを常に心がけています。

『育児・介護のための在宅勤務制度』は働き方を変える“きっかけ”に

『育児・介護のための在宅勤務制度』の利用は月に1~2回、主に、小学校や保育園の行事がある時に利用しています。これまでは午前中に行事があると、その日は1日休むか午後から出社していましたが、通勤に1時間以上かかることもあり、午後からとなると数時間しか仕事ができない。それがこの制度を使うことで、通勤時間分も仕事に充てることができます。また、子どもの急病時に在宅勤務を利用にすることも。“いざとなったら家で仕事ができる”という安心感は大きいですね。
知財活用グループの仕事は、「紙」での作業が多く、グループリーダとして、紙で回ってきた書類をチェックして捺印する場面もあります。しかし『在宅勤務制度』が始まったことで、“これまでの当たり前を一度見直してみよう”という気運が高まっています。例えば、紙の書類を減らそうという動きや、web会議の導入でその場にいなくても会議に参加できるなど。部署として“もっとこうしたら”ということを考えるきっかけになっていると感じています。

自分の経験を伝えることで、女性リーダが増えれば

昨年は女性活躍推進活動の一環で、カナダで行われた外部研修に参加させてもらいました。研修で学んだことや、私自身のこれまでの経験などを次の世代に伝えていくことが、これから私が取り組みたいことです。『次世代の女性リーダを育てる』とはおこがましくて言えませんが、私は一度退職して、キャリアを中断しています。それでも、今、グループリーダとしてメンバをまとめる立場にあります。『こういうやり方もあったよ』など、キャリアアップのための手段や考え方などを伝えることで、グループリーダになりたいと手をあげる女性が増えていけばという想いです。

(2018年9月作成)

会社情報
PAGE TOP